Q.最近、ロコモティブシンドロームという言葉を、テレビや新聞でよく耳にしますが、どんな病気ですか?
A.日本語では、運動器症候群と言い、病気を引き起こしやすい状態を指します。
運動器(骨・関節・筋肉など)の障害のために、介護が必要になったり(要介護)、介護が必要になる危険性が高い状態がロコモティブシンドローム(ロコモ)です。
以下の項目に一つでも当てはまった場合、ロコモティブシンドロームの心配があります。介護が必要な生活にならないように、ロコモーショントレーニング(ロコトレ)を始めましょう。
・買い物が困難である
・家事が困難である
・転びやすい
・15分以上歩くことができない
・横断歩道を青信号の間に渡りきれない
・階段を上り下りする際には手すりが必要
・片足立ちができない
ロコモーショントレーニング(ロコトレ)は、患者様の症状の程度によって行うトレーニングを変えていきます。片足立ち・スクワットなどの簡単な筋トレを障害の程度に応じて行い、その他にウォーキング・水泳・体操など行っていきます。障害の程度が重い場合はストレッチ・関節の屈伸運動などを行い、運動器の強化を図っていきます。
ロコモティブシンドロームは、変形性膝関節症・骨粗しょう症・腰部脊柱管狭窄症などの病気の場合もあります。適切な診断や指導を受けるために、まずは整形外科を受診しましょう。
ロコモ予防で、健康で元気に長生きしましょう!