Q.よく坐骨神経痛という言葉を聞きますが、どういう病気ですか?若い人もかかる病気でしょうか?
A.坐骨神経痛というのは、病気の名前ではなく症状名です。
坐骨神経は腰椎から足までのびる神経で、この神経に圧迫などの障害が起きると、お尻・太ももの裏・すね・ふくらはぎなどに痛みやシビレなどの症状が現れます。これらの症状を坐骨神経痛と呼びます。
若い方の坐骨神経痛の原因として多いのは、腰椎椎間板ヘルニアです。
骨と骨との間にある椎間板に、何らかの原因で異常が起き、椎間板の中心にある髄核という半透明のゲル状のものが飛び出すことで神経が圧迫・刺激を受け、症状が現れます。
一方、高齢者の坐骨神経痛の原因として一番多い病気が腰部脊柱管狭窄症です。
これは、神経を取り囲んでいる骨が加齢により変形し、神経を圧迫するため症状が起きます。
その他の原因としては、坐骨神経自体の腫瘍や炎症、また神経が筋肉や靭帯で締めつけられたりすることで、症状が現れることもあります。
・腰、お尻の痛み
・お尻や太ももの裏から足へかけての痛み、シビレ
・痛みのため歩行が困難になる
・座っているのが辛い
・足に力が入らない
・下半身の左右の筋肉の太さにばらつきが出る
・足の感覚が鈍くなる